2009年 09月 13日
亡骸
涙雨か。
亡骸になってしまったやまとをしばらく抱いていた。
もうちょっと生きててほしかった。
1月にもうダメかもしれないと言われたのに助かったから、奇跡は2度はないと思ったけど。
夏を乗り越えたので、このままいってくれるかなと思った矢先だった。
同居人の落ち込みがひどい。
こういうの初めてだから。
私は、連続で両親亡くしたもんで、慣れてしまった。
でも、3年続けて葬式はないよな。
ベッドの上にやまとを置いて、3人で川の字になって過ごした。
もう起きてくれることはないんだ。
この前まで私の枕の上で寝てたのに。
枕カバーを洗ってしまったので、やまとの匂いがついてない。
ああ…。
今年の冬は、もう腕枕できないんだ。
膝の上にずっと座ってくれたし。
胸に猫型の大きな穴が開いてしまった。
この毛皮の手触りがもうなくなるなんて。
死んだら剥製にしようかとも考えてたんだけど、かわいそうなのでやめた。
ずっと同じポーズだし。
やっても、そこまで同じにできないらしい。
というわけで、火葬にすることにした。
本当は、このままずっと置いときたいけど。
マイケルみたいに腐敗処理してさ。
ああ、クローンが欲しい。